あらすじ
領主の重税に苦しむ村から嘆願書が届き、現状確認へ向かう領主グレイハウンド子爵。
謎の病により村人が倒れ、今年の税を納めるのは厳しいとの内容だった。
そのため、主である辺境伯に命じられて領主はあーヴェント村へと向かう。
もしも嘘をついていたら処罰してやろうと村に乗り込む領主がみたものは──全身包帯まみれの村人たちだった。
皮膚がただれ、いずれ死に至る病。
逃げ出す領主だが、それは全て冤罪により家を没落させられた令嬢の反逆の狼煙の一手だった。
元貴族令嬢のエーデルヴィーネは、領主の重税や、村人の不当な扱いに限界を迎えていた。
このままでは本当に村は滅んでしまう。
そのために、彼女は貢納品全てを着服し、戦いのための資金へ転じるために策を講じたのだ。
勝てば官軍、負ければ賊軍。
だが、どちらにせよ反乱の首謀者である彼女に未来はない。
分かっていても村人のために彼女は勝利、つまり領主の排除を目指すのだが──。
想定外のことが起こり、彼女は生き残ることに。
辺境伯の養女として。
「お前は放っておけば何するか分からないほどに危険だ」
その一言で、エーデルヴィーネはやっと自分のやらかしと立場を理解することになるのだった。