あらすじ
「政略結婚? 構いませんわ。でも、不正の罪を着せて私を追い出そうだなんて、許しません!」
公爵令嬢エレノア・スタンフォードは、王太子アレクシスとの政略結婚を命じられた。
王家と公爵家の政略的な均衡のためだけの結婚――そこに愛などない。
しかも、王太子にはすでに寵愛する愛人・アメリア侯爵令嬢がいた。
「形だけの妃として生きればいい。私にはアメリアがいる」
そう冷たく突き放されながらも、エレノアは妃としての役目を果たし、王宮の経理や外交で次第にその才覚を発揮していく。
しかし、それがアメリアの逆鱗に触れる。
「エレノア様が財務書類を改ざんしたと密告がありました!」
突如持ち上がる“財務不正”の疑惑。王太子はすぐにエレノアを疑い、彼女は王宮に幽閉されてしまう。
全てはアメリアの罠。偽の証人、捏造された証拠、次々と仕掛けられる罠に、エレノアは絶体絶命の危機に陥る。
――けれど、私は負けない。こんな茶番に屈するつもりはありません!
彼女は徹底的に戦い抜き、ついにはアメリアと黒幕貴族たちを一網打尽にする。
そのとき、エレノアを“ただの政略の道具”としか思っていなかった王太子は気づくのだった。
「私は……エレノアを失いたくない……!」