あらすじ

オーストラリアの聖地で、一人の女性長老が最後の旅路についている。ナルリタ──アボリジニの古い叡智とチベット仏教の深遠な瞑想法を統合した、稀有な存在。 「女は器よ」  祖母の言葉が今、その真の意味を明かす。  死の瞬間、彼女の意識は肉体を離れ、想像を絶する旅に出る。植物の根のネットワーク、鉱物の三十億年の記憶、星々の瞑想、そして多元宇宙の果てまで──。  現代の量子物理学が証明しつつある真理を、古代の女たちは既に知っていた。この宇宙は巨大な「夢」であり、女性の身体こそが異次元を繋ぐ「聖なる器」だったのだ。  だが、この叡智は失われつつある。ナルリタは最後の力を振り絞り、新世代の女たちにその記憶を託そうとする。  大地が、風が、星々が歌っている。すべての女性の中に眠る太古の記憶を呼び覚ます歌を。  科学と神話、理性と直感、個と宇宙──すべてが統合される新たな時代の扉が、今、開かれようとしている。

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カクヨム
カクヨム2025/09/14
  • 現在の作品【根源存在短編小説】夢見る女たち~大いなる母への帰還