あらすじ
元・しがない校正者、五十嵐奏(いがらし かなで)。彼が転生したのは、神様の盛大なタイプミスで理が歪んだ“バグまみれ”の異世界だった!
与えられたスキルは、誤字を正すだけの地味な【文章校正】。役立たずと罵られ、勇者パーティを追放されたカナデだったが、彼はまだ知らない。そのペン先一つで、世界の法則すら書き換えてしまう自身の真の力に。
「臆病(おくびょう)」と誤記されたせいで弱虫になった最強の聖騎士? 「火(ひ)」と「氷(こおり)」のルビを間違われたせいで魔法が暴発する大賢者?
「――その誤字、俺が直します!」
これは、地味なスキルで世界を救う、一人の青年の成り上がり英雄譚。ポンコツ気味なヒロインたちと共に、世界のバグを修正する前代未聞の冒険が、今、始まる!
【登場人物紹介】
カナデ(五十嵐 奏)
本作の主人公。前世は出版社勤務の校正者。異世界に転生し、世界のあらゆる文章の「誤字」を認識し、修正できるユニークスキル【文章校正】を授かる。地味な能力だと勘違いされ勇者パーティを追放されるが、その能力は世界の理すら書き換えるトンデモナイ力だった。常識人でツッコミ役。
リリア
代々国を守ってきた聖騎士の家系の娘。本来は勇猛果敢な性格だが、自身のステータスに「聖騎士(せい『おくびょう』)」という誤ったルビを振られたせいで、極度の怖がりになっている。カナデに誤字を直してもらい、本来の力を取り戻す。
フィーネ
王国最高の魔導師一族に生まれた天才少女。膨大な魔力を持つが、魔法の詠唱文にある「炎(こおり)」と「氷(ほのお)」のルビが入れ替わっているせいで、まともに魔法が使えず落ちこぼれのレッテルを貼られている。
ジン
カナデをパーティから追放した勇者。派手で強力なスキルを好み、地味な能力のカナデを見下している。典型的な脳筋タイプで、後先考えずに行動することが多い。
ノイズ
世界のバグから生まれた謎の存在。物語の崩壊を目論み、各地で誤字を悪用して混乱を引き起こす。その正体は、物語から忘れ去られた悲劇の登場人物。