あらすじ
十七を迎えたあの夜、俺は思い出した。
これで何度目になるのか、もう数えることすら馬鹿らしい。
二十で終わる命。
その瞬間までの記憶を抱えたまま、この瞬間に帰ってくる。
繰り返して、繰り返して……気がつけば、俺はもう先を信じなくなっていた。
誰が望んだのかも分からない。
なぜ俺が選ばれたのかも分からない。
ただ一つ確かなことは、どんな道を選んでも、結末は変わらなかったということ。
人は「生きたい」と願うものだと信じていた。
けれど俺には、もう分からない。
同じ日々を焼き直したように繰り返すくらいなら、いっそ──
いや、口にするのはやめておこう。
どうせすぐに終わるのだから、深く考える必要もないかもしれない。
それでも、もし次は違う答えに辿り着けるというのなら
俺は……俺を最後まで見届けたいと思う。