あらすじ
カルマ・エルドライトは退屈していた。
得られるものは全て手に入れた。地位も、名誉も、名声も。その全てが彼の物であった。
齢18にして全てを知り尽くしてしまった彼は退屈なこの人生に見切りをつけようと、そう考えるようになっていた。
しかし、彼は偶然立ち寄った娯楽本屋で衝撃を受ける。
それは、百合を描いた物語の本。同性愛という葛藤、そして困難を乗り越えていくという感動のストーリー。
彼は感動し、同時に百合という美しさに、この世の全てだと思い込んでしまうほどに魅入られてしまった。
それからというもの、彼はいつなん時でも最強の百合について考えるようになり、隙あらば女の子同士で仲良くしているところを自分の力を無駄使いしてまで覗き見るようになってしまったのだ。
そんなある日、カルマは勇者パーティーのことを新聞記事で知り、女勇者の姿を見て一目ぼれをし、こともあろうに彼は勇者に合う相手(女性)を考えることに。
そして、カルマは知っていた。この世界に蔓延る魔物の王、魔王が女性であるということを。
その瞬間、カルマの脳内はある一つの考えに蹂躙されつくしてしまった。
「勇者と魔王の敵対の壁、それを乗り越えた真実の愛、その百合こそが世界で一番美しく、最強なのでは?」と。
残念なことにその考えに至ってしまったカルマは勇者と魔王をどうにかしてくっつけるため、己の全てをかけて行動を起こすのだった。
好評だったら続けます。