あらすじ
2006年、首都圏近郊の工場廃墟で起きた学生不審死事件。
ネット掲示板に書かれた悪ふざけのような儀礼祭祀の真剣な模倣からはじまった、一連の事象とその顛末について、私・小境震えが当事者の若者三人に対して行った取材記録、そして彼らが調査し、あるいは受け継いだ資料──さらに私自身が取材し掘り下げたものと併せ、とりまとめたものが本稿である。
ここに記された事象は、「ほぼ崩れかけた均衡を保つための、最後につくられた仮初めの足場」の記録ではないかと思っている。
本記録に目を通し、まずは知っていただきたい。いったい、何が起きたのか──起きているのかを。