あらすじ
その少年は事故の後遺症でサヴァン症候群を患った。
サヴァン症候群とは能力の近似値に大きな凹凸が見られる障害だ。
少年——歩《あゆむ》は芸術の才能に極振りする脳の《機能障害》となったのだが、いわん、日常生活のすべてを放棄せざるを得なくなった。
勉強やコミュニケーションなどなど、さまざまなものを諦めざるなかった。
その当時、十五歳。クラスの生徒が好きな漫画で盛り上がる中、歩は延々と絵を描いていた。
何かを忘れて没頭するとき、快楽物質が出てしまうもの。その境地に歩はいたのだ。
外界からのものをすべて遮断して。
・MID 英語のスラングで、特段興味を惹かれない。凡庸の意。