あらすじ
40歳にして独身フリーターの吉田守は、MRI検査の事故がきっかけで脳に障害を負ってしまう。
しかしその障害とは、「他人の過去を映像で見ることができる能力」だった!
人は誰しも、言えない過去を持つ。
それを利用して吉田の裏稼業がはじまった。
ある時はヤバい秘密ネタで金をゆする闇バイト。
ある時は著名人のスキャンダル情報を週刊誌に売る闇記者。
ある時は依頼を受けて対象人物の黒歴史をあさる過去探偵。
ある時は誰かを不幸にした秘密の過去を持つ人物を断罪する過去処刑人。
まさに過去に苦しむ人間世界の帝王のごとく振るまう吉田だったが、実はこの能力は使い続けると「自分の過去の記憶が消滅する」悲劇性も兼ね備えていた……。
そして、吉田が秘かに想いを寄せるファミレス店員の鳩山一華。
おそるおそる彼女の過去を透視してみると、ある重大事件に関与していた疑惑が……。
ありえない能力を持ってしまったゆえの優越と心酔、不幸と悲劇。
吉田が辿る運命の先に、何が待ち受ける?