あらすじ
吹奏楽の部活をやめたヒナミは、
その夏休み、海辺のカフェに足をはこんだ。
祖母のアリサが、毎年そこでヒナミが来るのを待っている。
『Yukihama Cafe』で、住み込みバイトで過ごす夏の毎日を。
ヒナミはひそかに、ずっと毎年楽しみに待っていた。
「おっ。早かったね。おかえり、ヒナミ!」
カフェの扉をひらいた瞬間、
声をかけてきたその相手は。おばあちゃんのアリサではなく。
まったく知らない、ヒナミがはじめて会う少女。
さっぱり笑う、サラサラ髪のその女の子は。
私はアリサと。笑顔で言った――
不思議そうで不思議でもない、
ヒナミと少女の、真夏の時間がつむがれてゆく。
海辺のカフェの、小さな青春ファンタジー。