あらすじ
『百花征く剣』――百の花のごとき戦場を駆ける冒険者、アレスの物語。
ある日、平凡な日本人だった青年アレスは、異世界に転移させられ、目を覚ますと見知らぬ身体になっていた。目の前には《悲しみの魔女》ヴァネッサ――この世界で恐れられる存在が立っていた。
彼女は五百年前に絶滅した天空人の遺伝子を基に身体を作り、異世界の魂を融合させる実験としてアレスを召喚したという。しかし、その魔女は召喚直後に城中の王族や勇者・聖女を簡単に殺し、アレスを放置して立ち去る。
混乱の中、アレスは自分のステータスとスキルを確認する。〈空間魔法〉〈分解・合成〉〈身体強化〉〈全言語理解〉などの強力スキルを持ち、さらには死体からスキルや称号を分離・取得できる能力まであることがわかる。
目の前に横たわる勇者と聖女の死体も、自分のスキルで片付け、探索を進めると、隠し部屋や財宝、武器・書物などを発見。透明化や空中移動の空間魔法を駆使して、城を脱出することに成功する。
アレスはまだ目的を持たずに異世界に置かれた“実験体”だが、その力は圧倒的で、行く先々で冒険と出会い、世界の秩序や戦争、そして《悲しみの魔女》の秘密に巻き込まれていく。
彼は果たして、真の勇者としてこの世界に名を残すのか――それとも、自らの意思で新たな秩序を作るのか。