あらすじ
仮面舞踏会の夜――。
貴族令嬢メーリアは、一人の男性と運命の出会いを果たした。
仮面の下から覗く端整な顔立ち、浅黒い肌、胸を震わせるような低い声。
ほんのひととき踊っただけなのに、忘れられない。
彼を探すため親戚や派閥に頼るものの、返ってきたのは意地悪な仕打ち。
「この人ではないですか?」と次々に差し出されるのは、背格好ばかり似た“そっくりさん”たち。
だがメーリアの心は揺るがない。――あの夜の人は、彼らではない。
ついに密偵を使って辿り着いた答えは、ローゼンブラック伯爵家の令息アルヴィン。
二人は互いの想いを確かめ合うが、彼の所属する派閥が二人を引き裂こうと牙を剥く。