あらすじ
魔力を持たない無能な子として、公爵家で虐げられてきたセフィリア。
家族やメイド、婚約者、果ては王族や教師まで、誰もが彼女を嘲笑し、軽んじていた。
心は絶望と孤独に蝕まれていた。
そんな中で自分に向けられた悪意を吸収し、相手が最も大切にしているものを破壊する呪いに変える力に目覚める。
最初に対象としたのは、夜会でセフィリアを笑い者にした姉のリュシエンヌ。
美しいドレスにワインをかけられた屈辱を、呪いとして返した。
姉が悲鳴を上げ、人々が嘲笑するのを見ながら、セフィリアは心の奥底で冷たい快感を覚える。
復讐は連鎖する。
孤独を恐れる王女イザベラ、教師のアルベールの知識。
復讐を重ねるごとに、セフィリアの心は氷のように冷えていく。
泣くことも、怒ることもない。
淡々と悪意を吸収し、それを呪いへと変換していく。
自分を道具としか見なさない婚約者、国王、王妃、メイドたち。
傲慢さ、欺瞞、醜い嫉妬は、すべてがセフィリアの糧となり、彼らが築き上げてきたものを一つ残らず破壊していく。