あらすじ
王太子の婚約者として社交界の華と目されていた令嬢レオノーラ・ヴァイス。だがある日、彼女は王太子により「悪役令嬢」と断罪され、婚約破棄を宣告されてしまう。誰もが悲劇的な結末を予想する中――観客席から飛んだのは、まさかの「俺と付き合ってくれ!」の告白の声!
次々に名乗りを上げる幼なじみ騎士、冷徹な宰相、華やかな貴公子、寡黙な将軍。断罪の場は一瞬にして「公開プロポーズ大会」へと変貌し、王都中を巻き込む大騒動に発展する。
剣の試練に知略の勝負、舞踏会や孤児院での奉仕――求婚者たちはそれぞれの想いと強さを示し、観客は熱狂と賭けに酔いしれる。追い詰められた王太子が焦りのあまり逆襲を試みるも、もはや彼の声は誰の心にも届かない。
そして、ついに迎える最終決断の場。星空の下、レオノーラが選んだのは――幼き日から真っ直ぐに彼女を想い続けた騎士、ユリウスだった。
断罪から始まった物語は、公開逆転劇として幕を閉じる。悪役令嬢と呼ばれた彼女は、いまや王都の人々に祝福される「新たな淑女」として未来を歩み出す。
――これは、断罪をも逆手に取り、人生を勝ち取った令嬢の物語である。