あらすじ
罪悪感はあるが、それはそれとして殺人を止められない男がいた。男は今日も見知らぬ一家を惨殺し、犯した罪を悔いながらトボトボと家路を辿る。
働き過ぎで上司に厳重注意を受けた女がいた。みんなが帰らないから帰りにくくて働いていただけなのに、怒られるのは女だけ。
ある日、そんなふたりは、まちなかの小さな喫茶店、”カフェ・まんいんでんしゃ”で偶然の出会いを果たす。
「社会は生きにくい?」
怪しい店主に誘われ、ふたりは逃れられない苦しみからの解放を求め、カフェの2階へと消えていく。
社会不適合とはなにか?ありのままは罪なのか?
彼らはただ、どれだけ多くの人間に囲まれていようと一貫して孤独な、満員電車の乗客に過ぎないのではないだろうか。