あらすじ
遠い昔、地上には地形を変えるほどの大きな争いがあった。
神々は争いを終わらせるため、ある一族に力を授けた。
その力――神の化身は、人の心臓に宿ることで大いなる力を貸与する。
だがその代償として、宿主の身体を蝕み、やがては鉱石《いし》へと変えてしまう。
この力は「星」「星神」と呼ばれ、いつしか神話の中へと沈んでいった。
しかし、時代が進むにつれ「星神」は再び姿を現し、その保有数は国家の力の象徴となる。
時は流れ、世界は星神を巡るいくつもの勢力に分かれていた。
世界最多の星神保有数を誇る【連邦】
北方の大国であり、連邦に次ぎ星神を保有する【公国】
異形の力を忌避する【首長連合】
他国との国交が希薄なため、異界と称される東方の国【夏、劉、ナカツクニ】
そして、海洋の彼方、謎に包まれた大国【アメルゴ】
互いに牽制し合うこれらの国々を繋ぐもの。
それは各国が神や始祖として崇める、かつてこの世界に生きていた者たちの痕跡。
各地に散った神話を辿った先に居るのは「狭間の世界」に今もなお生きる「かつてこの世の存在だった者」――。
アメルゴの武器商人は、この世界への疑問と知的好奇心を満たすため、狭間の世界に生きる「かつてこの世の存在だった者」アマキに問う。
「星神とは何か。かつて世界に何が起きたのか――」
アマキが語るのは、――愚かだった己の記憶。兄オルシエン、姉ヴィザナ、そして甥ワヒシュタにおきた出来。
それは支配する者とされる者の話しであり、やがて「神の力」を手にした者たちの争いが、世界を変えていく物語だった。