あらすじ
『マリー=テレーズ──夢に描かれた少女』
白いギャラリーの前で
ひとつの視線に捕らわれた瞬間
少女はまだ十七
けれど、その瞳には
永遠を描く炎が宿っていた
絵具の匂いに酔いながら
カンバスの中で私は変わる
柔らかい輪郭も、眠りの吐息も
すべて色彩にほどかれて
「夢」と呼ばれる世界へ沈んでいく
私は誰?
モデルか、恋人か、影か、光か
あなたの筆先に委ねられた存在
時に女神に、時に囚われの少女に
形を変えられながら
ただ愛を信じて立ち尽くした
やがて時は過ぎ
あなたの瞳は別の名を呼ぶ
それでも
キャンバスの中の私は
いつまでも眠り続ける
——夢に描かれた少女として
赦しも、悔いも、涙も超えて
私は絵の中で生きている
永遠に
あなたの色彩とともに