あらすじ
王太子から一方的に婚約破棄を突きつけられ、社交界の只中で辱めを受けた侯爵令嬢アメリア。だがその瞬間、大広間の空気を震わせたのは思いもよらぬ三人の声だった。
「じゃあ俺と結婚しろ」
騎士団長、竜王、獣人王――三大勢力の頂点が同時に土下座して求婚してきたのである。
以降、屋敷の前での早朝の剣舞、空を翔ける竜の背での遊覧、森での狩りと焚き火。三人はそれぞれの誠意と力を示し、王都は「誰がアメリアを娶るのか」で三派に割れて大混乱となる。
やがて舞踏会での告発が虚偽だったこと、王太子とその取り巻きが陰謀を仕組んでいたことが暴かれ、彼らは失脚。アメリアの名誉は取り戻される。
最後に彼女が下すのは、人生を共に歩む相手を選ぶという決断。
護るために剣を掲げる騎士団長か、宝と力を惜しみなく差し出す竜王か、群れの女王として迎えようとする獣人王か――。
婚約破棄の屈辱から始まった物語は、やがて新しい愛と未来を見つけるための試練へと変わっていく。