あらすじ
最近はどうにも便利な世の中で、
HSPだの発達障害だの鬱だのLGBTだのとカテゴライズされて、ひとえに『社会不適合者』と片付けずに、理解しようと歩み寄ってくれる人の方が多いと思う。だからといって理解され待ちなのも良くない気がして、なるべく普通に寄せようとはしているけど
やっぱり世界は時々、どうにも生き辛い。
実家暮らしのフリーターである二十八歳の青年・田井中は、HSPで発達障害気味で、ゲイで鬱で引きこもりがちという、社会不適合カテゴリーを全部集めたみたいな、いわゆる地球という場所で生きるのには少々向いていない人だ。それでも自分なりに頑張ってはいるものの、普通の人間が躓かないようなところで躓いてしまい、へこたれてしまう自分に嫌気が差している。
そんなある日、友達である地下アイドルの二階堂と偶然再会する。同じく生き辛さを抱えている二階堂に悩みを打ち明けると「一緒に実家を出よう」と言われる。
不思議な同居生活を通じて、田井中は自分の持つ厄介な性質との付き合い方や、親との関係、そして『自分の軸』で生きることについて、を感じていく。
「誰も悪くない」「しょうがない」そんな地球で生きるには、便利かもしれない言葉を繰り返しながら、約半年間の短くて長い
『渡鹿の家』で過ごした日々の話。
作者の実話に基づいて作成したストーリーです。
某公募に出して見事に惨敗したやつです。笑