あらすじ
かつては人間の発展と共にあった魔法。隆盛を極め、あらゆる文化にも影響を及ぼすほどに人の生には欠かせないものであった学問は――今や終末期、終わりを迎えようとしている。
レノ・クラフト。
その終生の世を生きる一人の魔法使いは、日々怠惰を貪って森の奥で引き籠るばかりであった。
永遠に変化のない、空虚な時間ばかりを積み上げて・・・やがては朽ちていくだけであった彼の生は、突然に転がり込んだ少女との出会いで些細な変化を迎えていく。
変革の時代。
旧暦に取り残された者たちの一片詩。
古い魔法使いとその弟子による物語が始まっていく―――。