あらすじ
日本のどこかに存在する“ある地域”には、お盆の時期になると奇妙な現象が起こるという。
“盆がえり”と呼ばれるその現象は、お盆の期間(八月十三日~八月十五日)の三日間、初盆を迎えた故人が遺影の姿のまま“かえって”くる。
故人らは生きていた頃と同じように生活を営む。
故人は魂や幽霊などといったものとは違い、盆がえりは遺影の姿のまま、実体を持って帰って来る。
故人は“ある地域”に滞在する人間ならば誰でも見ることが出来、声も聴くことが出来るという。
幼い頃にこの都市伝説のような現象を知った大学生・江原匠海は、卒論のテーマに盆がえりを選び、フィールドワークとして実際にお盆の時期に“ある地域”に滞在することにするが……。
これは、ある大学生が書いた四泊五日のフィールドワークの記録である。