あらすじ
これは梶井基次郎の小説「檸檬」をめぐる、ある少女の青春の物語である。
菊本凛子(15)は高校に入学したら、文芸部に入部すると心に決めていた。
この高校の文芸部には伝統の入部試験があった。梶井基次郎の小説『檸檬』のごとく、爆弾に見立てた檸檬を画材店の売り場に仕掛ける、という入部試験だ。
凛子はこの伝統にのっとって、檸檬爆弾を仕掛ける。
だがしかし、凛子の行動を美術部の早見翔琉(16)が止める。
どうしても文芸部に入りたい凛子は、翔琉と交渉する中で、次第に翔琉と交流を深めていく。翔琉の絵のモデルをしたり、話の流れで美術部の部員になったり……。本当は文芸部に入りたいだけの凛子の目的はどんどんズレていく……。
その中で凛子は自分でもよくわからない感情にぶつかる。
それが《恋》だということに凛子は気づかない。
翔琉が元文芸部員で、去年起こった上級生たちによる檸檬騒動の事件によって、美術部と文芸部の先輩たちの板挟みになっていたことを知る、凛子。
文芸部をとるか、美術部をとるか。揺れ動いた心の果てに凛子の出す結論は……!?
青春の、名前も付けにくい感情を、軽快なタッチで描く。青春ボイスドラマ作品。
《登場人物》
菊本凛子(15)高校1年生。りんこ
早見翔琉(16)高校2年生。かける
竹内真昼(16)高校2年生。まひる
小川悠真(16)高校2年生。ゆうま
*参考文献
『檸檬』梶井基次郎・著 冒頭部分・引用