あらすじ

マッチングアプリでの出会いに疲れ、見た目で人を判断することに辟易していた「秋」は、いつしかプロフィール写真を後姿にするようになっていた。ある日、顔写真もプロフィールの情報もない謎の男性「将樹」とマッチングする。本来なら避ける相手だが、なぜか興味を惹かれた秋は、メッセージを送信。顔が見えないことで本音を語り合えることに気づいた二人は、互いがご近所だと判明した勢いで、その日のうちに会う約束をする。 夜8時、海の近くの歩道橋。見ず知らずの相手との待ち合わせに恐怖を覚え、帰ろうとした秋の前に現れたのは、サッカー選手・ラモスのような強烈な個性を放つ将樹だった。しかし、彼の穏やかな眼差しと優しい声に、秋は不思議な安心感を覚える。公園に移動して会話を続けるうち、互いの飾らない本音に触れ、秋は今までにない感情を抱き始める。 肌寒い夜、将樹のコートに包まれ、その温かさと包容力に心を揺さぶられた秋は、衝動的にキスを求める。今まで外見や条件でしか人を判断できなかった自分が、ただ「この人とキスがしたい」と本能的に願ったことに驚きを感じる。心地よいキスを交わし、別れた二人。 翌日、秋は将樹にメッセージを送るが、返信は来なかった。傷つきながらも、まだ関係が浅かったため、やがてその出来事を忘れ、充実した日々を送るようになる。 数年後、秋は再び将樹からの一言メッセージを受け取る。一言メッセージを送り返し、アプリを閉じた。

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小説を読もう2025/09/12
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