あらすじ
守護竜の狂竜病は王国すら蝕み滅ぼした――。
アトラス王国の姫ステラの護衛であり幼馴染のダン・ストークは、かつて護衛だった叔父が王弟殿下を護れず非難の果てに自死したことから、「誰かを護るなんてクソ喰らえだ」と本気で考えていた。
ある日、ステラと共に王国の守護竜シェンウィーと話していると、突然シェンウィーから自分を殺してくれと頼まれる。
シェンウィーは、放置すれば竜の理性を喰らい暴走させる病――『狂竜病』に冒されていた。
ステラは自らの手でシェンウィーを殺す決断をするのだが――失敗した。
シェンウィーは狂い、血と灰の混じった雨により王国を呪いに沈め、どこかへ飛び去った。
混乱と破滅の中、ダンは狂竜病による異能と引き換えにステラの血を飲まなければ生きられない呪われた身体となる。
シェンウィーにこれ以上の罪を犯してほしくない。
呪われた護衛と竜を狂わし国を滅ぼした罪を〝自ら〟背負い悪役となった姫――竜姫は、守護竜殺しのための逃避行を決意する。
「――今度こそ私はシェンウィーを殺すよ」