あらすじ
【23章 王家の森】(25/09/14公開開始予定)
無事に王宮入りしたピエッチェ……もといカテロヘブとクルテ、不在中のあれこれをネネシリスやダーロミダレムたちから聞くが、みなそれぞれに微妙に話が違う。予測通り、何者かが動いていることは間違いなさそうだ。
王宮正門に姿を現した偽カテロヘブの所在も不明、疑わしい存在はいるものの証拠が掴めない。
いっぽう、クリオテナのクルテへの嫌がらせがエスカレートして……
【22章 王都カッテンクリュード】(更新中)
ザジリレン王都カッテンクリュードに、国王カテロヘブが隣国ローシェッタ王太子ラクティメシッスとともに帰還した……王宮騎士団、王都警備隊の大混乱は民衆にも伝播している。街は迷いの中、混乱を極めていた。
国軍総司令代理ジジョネテスキを従えたピエッチェをカテロヘブ本人と認めないわけにもいかず、カテロヘブ王がローシェッタ王太子と呼ぶラクティメシッスを疑うわけにもいかない。王宮を守る衛兵は正門を開くしかない。
なんとかザジリレン王宮に入ったピエッチェとクルテ、だが問題は山積している。追い詰めるはずのゴランデ卿は姿を消し行方不明、そして王姉クリオテナは――
【21章 語られる愛】
メッチェンゼの開放に成功し、ワイズリッヒェを封じたピエッチェとクルテ、カッテンクリュード三山の最後サワーフルド山に入った。森の女神に歓迎され易々と山越えできると思っていたが、そうは問屋が卸さない。
サワーフルド山の中腹から見えるはずのザジリレン王宮が見当たらない。王宮で何が起きているのか? 焦燥を募らせるピエッチェに寄り添うクルテ。だけどクルテは何かを知っている?
サワーフルドの女神はいったい何をピエッチェに求めるのか? ピエッチェは、果たして女神の期待に応えられるのか?
【20章 試練の理由】
コーンレゼッチェ山で嵐をやり過ごしたピエッチェとクルテ、次はメッチェンゼ山だ。
メッチェンゼ山はコーンレゼッチェ山からはみ出した丘のような形状、生えているのは中低木ばかり。そして人里とはコーンレゼッチェ・サワーフルド両山に阻まれて、立ち入る者はもちろん、住む者もいない。それなのに……気が付くと高木に囲まれ、進む先には立派な屋敷が見えてきた。屋敷に続く道は見当たらない。
魔物の棲み処に違いないと、回避しようとするが――
【19章 失われた王女】
カテロヘブ王の書付を掲げ、国軍と主張して同志隊は王都を目指す。
いっぽう、ジャムジャンヤ街道をカッテンクリュードに向かうピエッチェとクルテ、リュネと二頭の馬に引かせた馬車はキャビンに比べて馬が立派過ぎ、しかも頭数も多すぎる。通過する集落で悪目立ちしていまう。
ザジリレン国内では、国軍が分裂していると人々に不安が広まっていた。そしてローシェッタ国では……
ピエッチェとクルテはカッテンクリュードに、王宮に戻れるか? そして王女クリオテナは無事なのか?
【18章 ピエッチェ盗賊団】
トロンパの断崖を颯爽と駆け下りた十七騎……ピエッチェ盗賊団だ! 誰かの叫びにトロンパの村が混乱する。
再びザジリレン国への入国を果たしたピエッチェとクルテ、ラクティメシッスの下工作が功を生し、誰もがピエッチェたちを盗賊団だと信じて疑わない。頬当てつきの兜で顔を隠したピエッチェは変装の必要がなくなり、ラクティメシッスが言う先入観の恐ろしさをしみじみと実感していた。
そんな中、ピエッチェ盗賊団がローシェッタからザジリレンに遠征してきた本当の目的は〝ある要人〟の護送だと推測する者が現れる。
ある要人に仕立て上げられたカッチー、そしてカッチーの命を狙う何者か……ピエッチェとクルテはカッチーを守り切れるのか?
【17章 選択された祖国】
内乱を起こすのを思いとどまらせるためトロンペセスに会いに行ったピエッチェとクルテ、しかしもはやトロンペセス一人を説得しただけでは止められない状況にあることを知る。
いっぽう、王都に呼び戻されたジジョネテスキは予測通り、前線への派兵を命じられていた。魔法の連絡具を駆使して情報をピエッチェに送るため、そして開戦を食い止めるため前線に赴くジジョネテスキ、そしてラクティメシッスはピエッチェにローシェッタ国軍を動かそうと提案する。
クルテはローシェッタに行ってから考えればいいと言うが、ピエッチェは決められない。行けばザジリレン国と争うことになるかもしれない……
【16章 継承される流れ】
ジジョネテスキとの接触に成功したピエッチェとクルテ、いったんジジョネテスキの協力者チュジャバリテの屋敷に落ち着いたものの、王宮の動きを聞いて唖然とする。隣国ローシェッタとの戦争を始める計画が進行中、すでに国境に向けて進軍する指示が出ているらしい。
ジジョネテスキに王都への帰還命令、チュジャバリテの八百物店には兵糧徴用の指示、このままではザジリレンはローシェッタと開戦してしまう。ジジョネテスキは帰還命令に従うらしい。王都に戻れば待っているのは軍人としての務めだ。
考えた末ピエッチェは、ラクティメシッスに協力を求めるが――
【15章 大地の模様】
本人の行方は判らないままだが、とりあえずジジョネテスキの妻クリンナーテンを助け出したピエッチェとクルテ、だがどこに向かえばいいのか? 空を飛ぶ馬リュネが選んだ逃亡先は山頂の村バースンだった。村人に一夜の宿を求めるが拒否されて仕方なく村はずれにある沼の畔で野宿することになった。
偽ジジョネテスキとゲリャンガ警備隊の追跡を逃れたものの、この先はどう動く? クリンナーテンはジジョネテスキはセーレムの州都ケンブルに居るはずだと言う。そこでケンブルで聞き込みをしてみると……
【14章 風の行方】
封印の岩を越え、なんとかザジリレンに足を踏み入れたピエッチェとクルテ、最初の村トロンバで予定通り花籠を買い求めるが花屋の話から、村を蝕む動きを知る。村にある三軒の宿の持ち主は同一、しかも宿とは名ばかりで犯罪の拠点に使われているらしい。
しかし他に宿はなく、仕方なくそのうちの一軒に泊まることにするが――
一刻も早くザジリレン王都カッテンクリュードに辿り着きたいピエッチェは犯罪糾弾を先送りするつもりでいた。ところが犯罪の首謀者と思われる宿の持ち主は前国王妃の義理の兄だった。激しく動揺するピエッチェにクルテは……
【13章 永遠の刹那】
雨天に封印の岩を超えるのは危険だ――死人の村と言われるソノンセカで足止めされたピエッチェとクルテ、些細なことで喧嘩になった二人は決定的な決別を迎えてしまうのか? マデルとカッチーは心配するが、ラクティメシッスはそのほうがピエッチェのためだと静観している。
隠された会議室、閉じ込められた廊下室、ローシェッタ国営宿は不思議だらけだ。国営宿の秘密を暴き、ボシェッタ爺さんの友人たちの死の真相を知りたいクルテが取った行動は?
ピエッチェはソノンセカに眠る悲しい恋の物語を終わらせたいと力を揮う。
そしてソノンセカ村に笑顔が戻るが……
封印の岩を越えればザジリレン、ピエッチェの心は逸る――
【12章 王の恋人】
フレヴァンスを絵から出すにはどうしたらいいのか? ノホメとその仲間の狙いはなんだ?
ローシェッタ国王都ララティスチャングに到着したピエッチェとクルテ、国王との謁見を申し出るものの順番待ちで時間がかなり掛かりそうだ。ザジリレン王カテロヘブを無事に王宮に連れてきた者には褒美を出す、お陰でララティスチャングにはカテロヘブを名乗る者が何人も来ていた――
父親の屋敷に戻ったマデルとも連絡が取れない。王太子ラクティメシッスが行方をくらませたという街の噂、いっこうに掴めないノホメの所在と正体。そんな中、クルテがラクティメシッスの存在を感知した。しかも向こうから接触してくる。
フレヴァンスの件も無事(?)解決し、ラクティメシッスの申し出に応じたピエッチェとクルテ、ラクティメシッスに同行し、ザジリレンに向かう――
【11章 身を隠すには】
なんとかフレヴァンスを取り返したものの閉じ込められた絵から出す方法が判らない。
仕方ないので絵のまま運ぶことにしたピエッチェとクルテ、向かうのはローシェッタ国王都ララティスチャング、自分を魔物だと言い張るジランチェニシスを伴っての道行きだ。
一緒に旅をする中で明らかになっていくジランチェニシスの性格や考え方、そのあまりもの偏りに違和感を覚えるピエッチェ、マデルとカッチーはジランチェニシスへの嫌悪を隠そうともしない。
カテール街道では思うように宿を取れない。部屋が確保できず、一人だけ馬車で過ごすことになったピエッチェ、するとそこに現れたのは……
ララティスチャングに到着し、マデルは別行動になる。父親の屋敷に帰り、王宮の様子を探るためだ。
ピエッチェとクルテは宿の受付で、ザジリレン王カテロヘブには懸賞が掛かっていると聞いて――
【10章 友好と敵対】
コゲゼリテを出てギュリューに向かうかセレンヂュゲに行くか? ギュームのことも気になるが、それ以上にラクティメシッスの動向も気になる。マデルへの同情も手伝って、ギュリューを素通りしてセレンヂュゲに行くことにしたピエッチェとクルテ、ところがラクティメシッスは王都に行っているらしい
無事なのは判ったからそれで充分とマデルは言うが、クルテは納得しない。しかも立ち寄った居酒屋でザジリレンとの戦が始まるという噂を聞き、これにはピエッチェが落ち着きを無くす。
戦なんかさせるものか! そのためには一刻も早くフレヴァンスを救出し、ローシェッタ国王に接触したい。ラクティメシッスが居ないのならばセレンヂュゲに用はない……ギュリュー・清風の丘へ向かったが、そこで出会ったのは成長した『金髪碧眼』の少年だった――
【9章 女神の約束】
クサッティヤに帰ったノホメにもう一度話を聞こうと訪ねたが王都に出かけてしまったらしい。が、ノホメの家族の話から、彼女は元王室魔法使いでありコテージの少年の母親と深い関わりがあることが判った。かと言って王都でノホメを探すのは非現実的、どうしたものか?
コゲゼリテ温泉大浴場の女神の娘像が夜な夜な歩き回っていると知ったピエッチェとクルテ、休暇と称してコゲゼリテに向かうことにしたが――
クルテに思いを伝えたピエッチェ、一見ピエッチェを受け入れたかに見えるクルテ、二人の仲の良さに当てられっぱなしのマデルとカッチー、そしてカッチーが初めての恋に苦悩する……
【8章 窪みは常に動く】
ギュリューで出会った男の妻の体験はフレヴァンス誘拐と関連している……再びジェンガテク湖に赴くことにしたピエッチェとクルテ、目的は湖ではなく森にある。
前回と同じコテージに宿泊することにしたが、宿の主人も男の妻の話は知っていて――
ベスク村の生き字引ノホメに聞いた話から、コテージに住んでいた少年はラジと呼ばれていたと判明。
そして森に出現する穴の正体はやっぱり魔物、油断から失神してしまったクルテをピエッチェは守り抜けるのか?
【7章 絡みつく視線】
やっとの思いで到着したギュリューの街はどことなく雰囲気が違う。カラフルな街並みに変化はないが、なんだか緊張した空気が漂っていた。
レムシャンとグレーテは結婚し、ギュームと三人で暮らしている。だが、訪ねていったピエッチェたちをグレーテは会いたくないと追い返して……
いったい何があったんだ?――納得できないピエッチェとクルテ、ギュームに会えないままギュリューの街の捜索を始めた。
【6章 待ち過ぎた女】
少年の父親はいったい誰だ? まさかローシェッタ国王? 難しい状況に、王太子ラクティメシッスとコテージの絵を持っていった男が本当に似ているかを確認するため、ひとまずギュームに会うことにした。グリュンパからギュリューへ、魔物がいる森を抜ける間道を選んだピエッチェとクルテ、ところがそこはハァピーが支配する森、迷い込んでしまったらしい。
なんとかハァピーに勝利し再びグリュンパへ、しっかり確認してギュリューへの間道を辿る。ところがそこにもやっぱり魔物……殺すなと言うクルテ、戸惑うピエッチェ、無事にギュリューに辿り着けるか?
【5章 碧色の湖と人魚の涙】
フレヴァンスが閉じ込められていた絵はコテージの一室を描いたものだと知ったピエッチェとクルテ、コテージがあるジェンガテク湖に向かう。
途中、駅馬車で乗り合わせた男たちとトラブルになり付き纏われることになる。男たちをまいて目的のコテージに到着したが駅馬車の中での会話を聞いていた男たちが仲間を集めて追ってきた――
宿の主人は代替わりして居たが、父親から聞いた話として以前コテージに少年が住んでいたと教えてくれる。さらにジェンガテク湖の人魚からも話を聞いたピエッチェとクルテ、少年を探すことにするが……
【4章 聖堂の鐘鳴りやまず】
森の聖堂には街道から森の中に続く一本道を行けばいい。行き止まりが森の聖堂だ。だが、その一本道には魔物が出て、誰も聖堂に行けなくなった。
森の聖堂にギュームが居ると見込んだピエッチェとクルテ、魔物を退治するしかない。
一本道で魔物に遭遇するものの、降り出した雨に逃走する魔物が逃げ込んだ先は……
森の聖堂の奥庭にあったのは、祈りを捧げて鐘楼の鐘が鳴れば恋が叶うと伝えられる『森の女神の娘』像。クルテの祈りに鐘の音が美しく鳴り響く――
【3章 画家は絵筆を貪りつくす】
王室魔法使いマデルも仲間に加え、誘拐されたローシェッタ国王女フレヴァンスを救出することに決めたピエッチェとクルテ、僅かな手掛かりを頼りに次の手掛かりを求めギュリューの街に入った。
全ての建物が階ごとにビビットな色で塗られたギュリューの街、そこでデレドケの宿で見た絵の作者ギュームを調べ始めるが、どうも街ぐるみでギュームのことを隠しているようだ。
街人から話を聞くため女装したクルテを別人と勘定した宿から差額の宿賃を求められ、五人分の宿賃ならばそれなりの部屋をと交渉したところ最上階の部屋に移ることになった。が、三階建てだと思っていた宿の最上階は四階、どんなカラクリだ? さらにルーム係の男がクルテにちょっかいを出して来て――
【2章 魔法使いは真夜中に】
少年カッチーを仲間に加え、コゲゼリテを旅立ったピエッチェとクルテは近隣都市グリュンパではなく『酔いどれの街デレドケ』に行くことにした。かつては優良な農具や武器・武具の生産地だったデレドケ、それが今では昼間から酔っ払いがふらふらする街に成り下がってしまっている。
食事をとるために入った居酒屋で酔っ払いたちに絡まれたクルテ、ピエッチェのひと睨みで酔っ払いは退くものの、どうやら仲間を集めての報復を考えている。そして図々しく相席を求めてきた女……
街に一軒しかない宿に秘密があると突き止めたピエッチェとクルテ。人を小馬鹿にしたような魔法に翻弄されながら、デレドケの街に仕掛けられた謎を解明する。
【1章 夢見る村】
ひとまず隣国ローシェッタに逃れたピエッチェとクルテ、辿り着いたのは温泉の村コゲゼリテ。だがコゲゼリテは『騎士病』と呼ばれる謎の病が蔓延し、しかも最大の収入源だった温泉が突然枯渇してしまい廃村寸前だった。
七年前から始まった騎士病――十七歳以上から五十代までの村人が突然『騎士になる』と言って男女を問わず村を出て行ってしまう原因不明の現象だ。しかも村を出ると所在不明となる。
温泉の枯渇も騎士病も魔物の仕業と言い出したクルテ、ピエッチェをけしかけて問題解決に乗り出すが――
【序章】
即位して間もないザジリレン国王カテロヘブは姉の夫ネネシリスの策略で王位を奪われてしまう。怪我を負い、瀕死のカテロヘブを助けたのは性別不明の見ず知らず、しかも自分を人間じゃないと言い出して……
カテロヘブを助けたのは秘密を食うという魔物『秘魔』クルテ。ネネシリスにはクルテと敵対する、人を唆して楽しむ魔物『唆魔』ゴルゼが憑りついていると語る。そのゴルゼを封印するためにはネネシリスを倒さなくてはならない。だからカテロヘブの復讐と王位奪還を助けると言う。
身分を隠すためピエッチェと名乗ることにしたカテロヘブと秘魔クルテの、ネネシリスと対立できる力を持つための旅が始まった――