あらすじ
魔法具がなければ価値がない──学園都市マギリエルでは、そう言われていた。
桐生結花は、魔法具ゼロの庶民少女。入学初日から劣等感と孤独に苛まれ、憧れのヒロイン・レイラの輝きとはほど遠い自分に、ただ「普通でもいいから認められたい」と願うだけだった。
しかし、偶然見つけた学園図書館の古い遺物「星宿の鏡」が、結花の日常を一変させる。封印された古の魔法を宿す鏡は、持ち主の体と心を蝕む危険と引き換えに、通常では扱えない力を授けるという代物だった。
貴族派閥や魔道具商人の陰謀が鏡を狙う中、結花はレイラと奇妙な協力関係を築き、少しずつ仲間との絆を深めていく。学園祭や模擬戦、日常のちょっとした事件を通じて、自分の弱さと向き合い、少しずつ限界を超えていく結花──。
だが巻末、鏡だけでは古の魔法を完全に復活させることはできないこと、そしてその鍵が学園のどこかに散逸していることが判明する。