あらすじ

紀元前よりも遥か昔の物語。その国は第一次高度文明発達期を迎えていた。人間と鳥獣が手を取り合い生きていた。同じ言語を扱い、同じ釜の飯を食べる。寿命は互いに百三十年程度。人間の肌は土黄色。鳥獣の毛や皮は白色で、目は身体に通う赤い血の色をしていた。  この世で周囲から外れた一人の人間の少女ツキユミと一羽の黒兎クロ。何かの理由で人の世から外れた一人と、毛の色目の色で鳥獣の世から外れた一羽は互いに支え合って暮らしていた。  川釣りの帰り道、クロは道行く人の心ない言葉に傷付く。自身の毛の色目の色。気付けば、一羽ぼっちだったクロは、心ない言葉の棘を前に、持ち前の明朗快活さが消えかけていた。すると隣にいるツキユミが、クロに励ましを送り、その言葉にクロの心は元気を取り戻す。 気を取り直し家路に向かっていると、ツキユミが男とぶつかった。素直に謝るツキユミに、男は飴玉を手渡す。クロを見ても気味悪く思うこともなく、人参のプレゼントを贈ったが、その行動に不信感を抱いたツキユミは贈り物を男の足元に置き、一目散に逃げ出した。十歳の少女は、十二歳の黒兎を小脇に抱え、夜道を奔走した。  家としていた小屋の近くまで来ると、ツキユミは安堵に膝を折った。ツキユミはあの時、自身の心にこの状況をどうするべきか問いただした。視えた光景はクロが倒れる姿。思い返し不安がツキユミを取り巻きそうになった瞬間、クロの優しい励ましでツキユミは落ち着いた。冗談を言って、視えた光景は気にしない様にし、小屋に向かうため向き直ると、小屋の窓の隙間から細い煙と灯りが流れていた。急ぎ小屋の扉を開けると、そこには温かい食事の匂いが充満していた。警戒するツキユミの背後にいたのは……  仮想科学と日本神話が交錯する和風幻想ファンタジー開幕 2018/07/14公開 ※参考文献は末尾ページにて記載中、都度更新、ご理解頂けますと幸いです 完結 旅は道連れ、世は情け-「君を待ち、月を読む」より-[link:novel_view?w=25397749] 宝石探し 第一話[link:novel_view?w=25170262] 箱の中のAIロボット [link:novel_view?w=25318379] ※当作品の無断転載、無断使用はご遠慮ください。 c?2018 斎宮青子

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エブリスタ2018/07/14
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