あらすじ
何度も逆行を繰り返してきた公爵令嬢ルクレツィアは、王太子との婚約破棄という終幕を何度迎えても、その先に光を見いだせずにいた。
今世ではついに王太子を見限り、自ら婚約を断ち切って、断罪をも避けるため髪を切り、地位も名誉も捨てて辺境の地での静かな暮らしを選んだ。
もう誰も、愛さない。そう思っていた彼女の前に現れたのは、病弱ゆえに王都から遠ざけられていた第一王子ベルナールだった――。
「君をずっと、待っていたよ」
記憶の彼方に忘れていた約束。
凍った心をそっと溶かすような、優しい声。
破滅を繰り返してきた彼女が、今ようやく自分の意思で選び取る未来とは――?