あらすじ
午前8時15分、都心の駅に現れるのは、電車遅延を擬人化した「遅延ちゃん」。能天気な彼女の声が響くとき、時刻表は予定通りに狂い、駅の日常が始まります。
しかし、駅の喧騒から一人離れてたたずむOLの美咲には、誰にも言えない過去がありました。それは、満員電車の中で起きた、時間が止まってしまったかのような出来事。このトラウマが、彼女の心に深い影を落としていました。
「遅延」はただの物理的な現象ではない。人の心を過去に縛りつけ、時間を止めてしまう「心の遅延」もあることを、遅延ちゃんは知っています。彼女は、ただの道化ではなく、”時間の守護者”として、美咲の心を救おうと奮闘します。
これは、電車遅延という日常の出来事を通じて、人生の立ち止まり方、そして再び歩き出す勇気を見つける物語です。