あらすじ
春、平和な地方都市で残酷な事件が起きた。
全身を丸焦げにされ両手足が無い焼死体が発見されたのだ。
被害者はゴシップ雑誌の記者、牧谷陽子。
『指揮者』を名乗る犯人は巧妙な手口を使い現代の捜査網から逃げ、警察の捜査も難航していた。
事件から1日後。
警察が調査を進める中被害者の娘、牧谷夏はある人物との接触を図る。
裏社会で情報屋として暗躍する男、ブレイン。
その理由は自身の母が残した最初で最後の未公開記事にあった。
記事の内容は大手建設会社の不祥事。
事件が持つもう一つの側面から警察や公的機関に頼れないと判断し、夏は記事の秘匿による引き渡しと多額の報酬を払うことでブレインと共に事件の独自調査をすることとなる。
そんな中、第二の事件が起こる。
木の下で眠りながら亡くなる男性が発見され、再び遺体の一部が無くなっていた。
被害者は建設会社の社長、新岡幸助。
犯人候補最有力、そして最初の事件被害者に最も恨みを持っていると思われた人物だった。
夏達は驚き、警察は被害者二人の共通点から不祥事に辿り着き始める。
そして捜査や不祥事の事実が明らかになっていく中、第三の事件が起きる。
被害者は死んだ職員の妻、天野聖。
全身をバラバラにされ、木に吊るされる形で発見される。
被害者の共通点は過去の不祥事、しかしながら全員が違う立場であり犯人は絞り込めず捜査はさらに難航した。
しかしブレインと夏は結論にたどり着きつつあった。
ある点の指摘、そして一連の犯行における巧妙な誘導を見抜き犯人を突き止める。
警察、情報屋と少女。
2つの視点から描く過去の不祥事と事件の真相、指揮者が行った一連の犯行の先に見える一つの闇とは?
心理戦と推理と知能が入り混じったサスペンスが幕を開ける。