あらすじ
17歳の時田ミライは、味覚を通じて他人の過去の記憶にダイブできる不思議な能力を持っていた。そんな彼のもとに、未来の日付「2039年3月15日」と刻まれた手作りのチョコレートが転校生の星野レイから届く。その味を口にした瞬間、ミライは未来の自分、32歳の姿と過酷な現実を垣間見る。未来の研究室で、時間逆行記憶転送装置の開発に成功したミライは、時間犯罪取締局に追われ、レイの命を救うため過去の自分に助けを求めていたのだ。
未来から来たレイは時空の歪みの影響で存在が七日間しか持たず、消える運命にあると告げる。ミライは彼女を救うため、自分の能力を使い、記憶を味に込めて未来へメッセージを送り続ける。時間犯罪取締局の捜査官が迫るなか、過去と未来の狭間で揺れる二人の絆は深まっていく。
やがてミライは未来の装置開発を断念し、未来を変えるのではなく、今を大切に生きる道を選ぶ。2029年、二人は大学を卒業し、味覚で人々の思い出を再現する小さなレストランを開く。そこには時空を超えて紡がれた愛と希望の味があり、彼らの未来はこれからも甘く続いていく──