あらすじ

江戸の町の片隅、祠に封じられた異形の神――「神喰い」が目を覚ますと、そこには貧乏旗本の娘・花蓮がいた。 「家が没落寸前でして……神様、私と結婚してください」 彼女の願いから始まったのは、異形の神と人の娘との契約結婚。表向きには「神の花嫁」として祠に仕える巫女となった花蓮だが、心の奥底では神喰いの力を借りて、家を再興する野望を抱いていた。 だが神喰いは、人間に裏切られた過去から心を閉ざし、冷たい言葉と不気味な姿で花蓮を拒もうとする。夫婦というには遠く、敵対というにはあまりに近い。 それでも花蓮の胸には、濃いピンクの花を咲かせる「桃色吐息」のような、せつない想いが芽生えていく。 彼女にとって神喰いは恐ろしい存在であると同時に、唯一心を預けたい相手になりつつあった。 しかし「神の花嫁」が生まれたことで、封じられていた旧き神々が復活し、人の世を揺るがす災厄が忍び寄る。 花蓮は「契約花嫁」としての務めと、ただひとりの女としての想いのあいだで揺れながら、神と人をつなぐ橋になるため戦う。 やがて二人が選ぶのは――滅びか、永遠の誓いか。

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カクヨム
カクヨム2025/09/09
  • 現在の作品神喰いさまの契約花嫁 ―桃色吐息に秘めた恋―