あらすじ
あらすじ
古代戦乱の時代。小国・星川は大国・覇王国の侵攻を受け、落城寸前に追い詰められる。
覇王国の総帥・黒滝玄馬は降伏を迫り、王女・葵を妃として差し出すよう要求するが、星川の王・景行は断固として拒絶。民と誇りを守るため、少数の兵とともに奇襲を決行するも、多勢に無勢の戦況は覆らなかった。
兵糧は尽き、民は飢え、兵たちの心も折れかける。降伏か滅亡か――究極の選択を迫られた王は、王家に代々伝わる禁忌の契約を決意する。
それは、かつてこの地に災厄をもたらした魑魅魍魎「アラハバキ」を封じた石像を解き放ち、王の命と引き換えに一つの願いを叶えるという“血の契約”であった。
王は最愛の娘に王道を説き、王位を譲った後、祀りの広間で秘術「転生術」を用い、アラハバキとの契約に臨む。
「城を救い、敵を殲滅せよ」との王の願いに応じ、石像は砕け、闇から現れた亡者の軍勢は覇王国を襲い、黒滝玄馬をも首ごと葬り去った。
しかし、暴走するアラハバキは国を闇で覆い尽くす。
その中で、王は秘術を発動させ、自らの命を炎に変えて天へと昇り、火鳥となって飛翔する。
光に導かれたアラハバキと亡者たちはやがて昇天し、闇は払われ、夜明けの青空が広がった。
父王の犠牲を目の当たりにした葵姫は涙ながらに宣言する。
「王は旅立たれた。だが国は生きている。星川は必ず復興する!」
亡国寸前から再生へ――血と契約に彩られた壮大な伝承は、こうして次代の王女と若き忠臣たちに受け継がれていくのであった。