あらすじ
僕が生まれた国には、空を裂く爆音と、崩れかけたビル、そして亡くなった人たちの匂いが日常にある。
それが“普通”だと思っていた。でも——
ある日、偶然目にした「外の世界」の光景が、僕の常識を打ち砕いた。
美しい街並み。笑い合う家族。清潔な水。
なぜ僕たちだけが、こんな地獄で生きなければならないのか。
父は戦地に行ったまま、帰ってこない。
母はこの地を離れたくないという。でも僕は……逃げたい。生き延びたい。
これは、ひとりの少年の視点で綴る、戦争と希望と、理不尽な世界に立ち向かう物語。
暴力ではない方法で、未来を変えようとする、小さな“僕”の物語。