あらすじ
「学院、行きたくない」
普段わがままを言わない気弱な貴族令嬢リリエラが願望を口にした。
リリエラは“色”に取り憑かれた天才。昔から、彼女の望みが満たされない未来は、時間が巻き戻ってしまう。彼女の執事である私、クロだけが記憶を保持し、異なる未来を選ぶことができる。
リリエラが願望を口にするに至ったのは、とある日、一通の招待状が届いたことによる。
『ヴァルガルド帝立魔術学院』への入学案内。
中央国家ヴァルガルド、西欧国家エスメリア、そしてリリエラ達が所属する東邦国家翠嶺からなる連合国最高峰の学院。
各国の威信をかけた、最も優秀な若者が集まり、己の価値を競い合う場。
ヴァルガルドの欲しい人材像から能力が数値化されている。
金を求める者、地位と名誉を求める者、そして貶める者。
陰謀、国の思惑、恋情が交錯し、誰もが自身の数値をあげるための指標に囚われる中、情熱に突き動かされるままリリエラ達は実体のない"色"という存在を追い求める。
彼女たちの目的はただ一つ、創色。
誰もが心の中にある、あの、最もうつくしい色を求めて。
色を愛し、色に憑りつかれた天才と、彼女を守る執事たちの物語。
色で幸せな未来を塗り替えていく。そんなお話。