あらすじ
明日からオレは狩野生馬という人間に憑依することになっている。
流行りの言葉で言えば「転生」ともいえるのだろうか。
ここ数ヶ月、生馬の生活を眺めているが、人間の世界とは実にくだらない。
能力の高いヤツが低いヤツの思考が操れるわけでもなく、殺傷能力もまるで、低い。これでは、気に入らないヤツを抹殺することも出来ないのではないか。
この世界は、生活するだけである程度かかわりを持たなければいけないグズが多すぎる。
上司、同僚、妻に子供
まったく鬱陶しいったらありゃしない。
興味があるのは、酒とタバコくらいのものだ。
あの娘も、少年も喰ってしまえば、刺激的な味がするものだろうか。
気に入らない上司をへこましてやれば、爽快な思いになるものだろうか。
娘たちと溶け込むことが出来れば、少しは生意気なガキを、そんなに愛しくなるものだろうか
女というものは、そんなに抱き心地がよいものだろうか。
疑問だらけの悪魔が人間の世界で得られるものは、愛なのか、憎悪なのか、それとも……