あらすじ

2087年8月、東京湾岸は戦術核の炎に包まれた。 第三次世界大戦の爪痕は、日本を半世紀以上遅れた国家へと変貌させる。 復興特区、瓦礫、飢餓、そして大量に流入する外国人労働者――。 その混乱の只中で、神保竜一は妻を暴徒に殺され、すべてを失った。 国家も、法も、正義も信じられない。残されたのは「力こそが秩序を作る」という信念だけ。 やがて彼は復興庁を去り、排外主義政党「日本再興党」に身を投じる。 自警団を組織し、外国人犯罪者を裁き、政治的影響力を拡大していく。 だがその歩みは、やがて「略奪者の国」を生み出す歪んだ思想へと繋がっていくのだった。 これは一人の男が愛する者を喪い、復讐と正義を混同しながら悪役へと堕ちていく過去の物語。 2099年、東京復興特区にて始まる新たな社会実験の、その原点がここに描かれる。

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小説を読もう2025/09/09
  • 現在の作品略奪者の国 ~神保竜一という悪夢~