あらすじ
令和版「愛と死を見つめて」をイメージした作品。主人公高野さくらは高校1年生。青春真っ盛りだが、中学3年生の時にウェルナー症候群を発症し、見た目は中年の女性の感じだ。
同じクラスになった坂本敦は正義感が強く、小児麻痺の弟がいることで、弱者に対しての思いやりがある。
クラス内で容姿のことからいじめにあうさくらをかばうが、それを面白くないと思う女生徒がさらにさくらに辛くあたる。
下校時、さくらは子猫を拾い、自分で育てることにした。そういうシーンも敦は見ている。
健康診断の後、精密検査を受けることを奨められるさくら。
その結果、ウェルナー症候群が発覚するが、さくらには知らされない。だが、聡明なさくらは自分の様子をネットで調べ、自分のことをある程度知っている。
夏休み前、咳に悩まされたさくらだが、定期的な健康診断の際に相談すると、入院を奨められる。
結果、肺癌が見つかったが、さくらには知らされない。だが、ウェルナー症候群については告知され、その治療と称して癌の治療が行なわれた。
さくらのことをよく見ていた敦は度々見舞いに訪れ、その精神力や性格に惹かれていく。
夏講のノートを持ってきたりすることでさくらの勉強に対する不安を少しでも和らげようする敦の気持ちにさくらも惹かれるが、自分の状況を考えるとその気持ちは自分の中だけに閉まっている。
だが、本心はノートに日記として記している(日記は物語の中にさくらの心として登場します)。
だが、治療の甲斐なく、さくらはだんだん衰弱していく。
より癌治療に特化すべく、主治医は病名の告知に踏み切る。さくらは絶望したが、周りの支えと生来の精神力や性格で病気を受け入れた。
病状が進み、個室に移った。
そこで最後を迎えるが、敦との交流がさくらにとって大きな支えになった。病室内で話した夢が叶うことは無かったが、短いながらも人を純粋に思う経験をしたさくらの様子は日記に記されている。