あらすじ
16世紀末、宗教裁判の嵐が吹き荒れるヨーロッパの片隅。薔薇園で生まれ育った美しい少女、エリザベータ・ローゼンブルートは、治癒の力を持つことで村人から慕われていた。
だが、疫病と不作が村を襲うと、人々の恐怖と絶望は彼女を「魔女」と呼び告発する。愛する者たちが次々と処刑される中、エリザベータは謎めいた悪魔アザゼルと契約し、不死の身となる。しかし、その代償は愛する者を永遠に失い続ける呪いだった。
永遠の美貌と不死の力を持ちながらも、歴史の闇に翻弄され続けるエリザベータ。救おうとする者たちは必ず悲劇に巻き込まれ、彼女自身も孤独と絶望に蝕まれる。それでもなお、誰も救われない運命の中で立ち向かい続ける少女――その悲しき戦いの物語。