あらすじ
『ファウスト』
― 永遠を願った男 ―
闇の書を閉じた夜
燃えぬ知識に絶望し
我は問う、「人間とは?」
叫ぶ声に、影が笑う
「望みを叶えよう、ファウスト」
闇の契約 名を刻む
快楽よ来たれ、若さよ戻れ
代償は――この魂
街の光 祭りの唄
純なる乙女、瞳を伏せ
握った手に 震える花
それは罪か、それとも愛か
一輪のバラが 聖堂で泣き
幼子の声が 牢に消え
それでも天は言い放つ
「彼女は――救われた」
世界はうつろい 時は跳ねる
皇帝の夢 貨幣の幻
古代の女神 理想の愛
すべてはやがて 霧と散る
老いた目に映る地平
夢追う声は 風に消え
「この瞬間よ、止まれ」と叫ぶ
それは 希望か 敗北か
地に落ちぬ魂ひとつ
天より手が差しのべる
微笑む乙女 聖き光
永遠なるものが 彼を抱く
そして残るはこの言葉
「永遠に女性的なるものが われらを高みに引き上げる」