あらすじ
「錬金術師は戦闘に不向き」――それがこの世界の常識だった。
俺の【状態変化】スキルも、水を氷にする程度の役立たずだと笑われてきた。
しかしある日、俺はこのスキルの本質が「分子運動の支配」であることに気づいてしまう。
空気中の水分を凝縮させて絶対零度の氷槍を、敵の鎧を瞬時に気化させて無防備に、砂を一瞬でガラスの鏡に変えて魔法を反射する。
大気、地面、敵の装備、全てが俺の武器に変わるのだ。
この力があれば、派手な詠唱も魔力も不要。知識と発想だけで、どんな強敵とも渡り合える。
俺を馬鹿にした連中が、常識外れの物理法則(俺のスキル)に度肝を抜かれるのを見るのが、今の密かな楽しみだ。
不遇職の錬金術師が、世界の法則を書き換えるときが来た。