あらすじ
人は皆、蝶を抱へて生くるもの。浮世は儚し、されど美し。
人の悪夢が「黒蝶」の姿を取る世界。その蝶を喰らう「浮橋様」という存在。そして、「浮橋様」に仕える者たちの物語。
主人公・氷雨は「浮橋様」を主とする「浮橋屋敷」で働く少年。
「浮橋屋敷」とは、人々の悪夢を、すなわち黒蝶を取り除くための場所だ。
氷雨は新人、その役目は「蝶の捕り役」。屋敷を訪れる者の黒蝶を捕る仕事である。
彼は重大な秘密を知っている。
それは、「浮橋様」が、死んだはずの幼馴染・雪代と全く同じ姿形をしていること。
そんな秘密を抱えながら、彼は「浮橋様」に直接仕える立場である「月下藍」を目指し始める。
深山、連翹、引鶴、翡翠、各々の心の傷と悪夢を抱えた、仲間たちに囲まれながら……。
人の悪夢は黒き蝶。
貴方の蝶、『浮橋屋敷』で取り除いて差し上げます。