あらすじ
「どうやら、オレの魔力は『貯金』できるらしい――」
魔法能力が全てを決める世界で、俺はとてつもない魔力の貯蓄体質だった。だが、それは自ら魔法を行使する力ではなく、ただひたすらに魔力そのものを体内に溜め込むだけの、役立たずの才能。
「でっかいタンクだな、お前は」と嘲られる日々。そんなある日、俺は気付いた。
隣となりの町まちの魔女まじょさんに少しだけ魔力を分けてあげたら、翌日には微々たる“利子”が付いて返ってきたことを。
その瞬間しゅんかん、俺は閃ひらめいた。
これだ!これがオレの生きいる道みちだ!
魔力銀行、開店!
貧乏びんぼう魔法士まほうしには低金利ていきんりで融資ゆうし。王国魔導まどう騎士団きしだんには大口おおぐち貸出かしだしで高金利こうきんり!魔力まりょくが足たりないあの子こには…え?担保たんぽが要いりますけど?
世界せかいで唯一ゆいいつ無二の金融機関きんゆうきかん(バンク)として成なり上あがっていくオレ。しかし、この新あたらしい力ちからの流通りゅうつうは、世界せかいの常識じょうしきと勢力図せいりょくずを揺ゆるるがす大事件だいじけんへと発展はってんしていく――。
魔法を使わない男が、魔力で世界を動かす!
これは、役立たずやくたたずと蔑さげすまれた青年せいねんが、独自どくじの力ちからで金融きんゆうという武器ぶきを手てにし、魔法まほう社会しゃかいの頂点ちょうてんへと上のぼり詰つっていく成り上がりなりあがり物語ものがたり!