あらすじ
幼い頃に両親を亡くし、祖父母に育てられた鉢嶺一希(はちみね かずき)は、孤独の中で勉強と本だけを支えに生きてきた。
高校二年の春。桜の下で偶然出会った少女・澪(みお)は、そんな彼の世界を一変させる。
不器用ながらも寄り添い合い、互いの存在に少しずつ「愛」を見つけていく二人。
だが突然、澪は姿を消した。
残されたのは「ありがとう。ごめんね。」とだけ書かれた小さな紙切れ。
行き場のない想いを抱えた一希は、ただ待つのではなく、彼女を探すことを決意する。
そして二年後──東京で再び桜の季節が巡った時、彼はついに彼女と出会い直す。
転んで膝を擦りむいた彼女に、あの日と同じようにハンカチを差し出して。
「もう一度、やり直そう」
孤独だった少年と、愛を教えてくれた少女が紡ぎ直す、涙と再会の青春ラブストーリー。