あらすじ
俺は西向《にしむき》・重一《しげいち》。
異世界転移して、授かったスキルは文字置換と現地語のシャール語の読み書き。
魔法呪文に使う魔法言語の性能の決め手は『神秘性』『規則性』『多様性』の三つ。
誰にも知られてなくて、複雑で、たくさんの表現がある、そんな言語が最強だ。
異世界人である俺にとって最強の魔法言語など容易い。
英語+モールス信号+文字置換で、侍魔法言語を作り出した。
例を挙げると『籠城。謀反だ!さっ一献。かっかっか!』こんな感じ。
ちなみにこれはカエル『frog』の呪文。
「籠城して謀反発生かよ! おい乱世だな! その状況で酒盛りして大笑いはなに?! あり得ないだろ! バカ殿かよ!」
こんな声が聞こえそう。
ランダム生成に近いからな。
俺の最強魔法言語を盗もうとする輩との戦いが今始まる。
敵は色んな手を使って来る。
ハニートップ、読唇術、スパイ魔法、毒、暗殺武術などの数々。
敵も手強いが、俺はもはや最強。
冒険者ギルドでアルバイト。
銀貨1枚、銅貨にすると100枚を貯めた。
討伐行っちゃうか。
俺のチートスキルが火を吹くぜ。
待ってろよ、Aランク、ハーレム、豪邸、爵位。
おっし、やるか。
最初の相手はスライム。
酸が金属も溶かすので強敵だ。
弱点はあるんだがな。
火に弱い。
乾燥に弱い。
100回もガチャが引ければ、適した呪文が出るだろう。
記念すべき一回目。
「【侍呪文札ガチャ】」
札が手に現れた。
これを使うと念じりゃ良いのか。
スライムを焼き尽くせ。
札が消える。
『いかん退け!殿!褒美じゃ!む……いかん退け!なんと間者!:籠城!謀反だ!さっ一献!かっかっか!』
呪文が詠唱された。
なんだこのへんてこ呪文。
現れたのはカエル。
カエルはスライムに食われた。
こんなスキルで勝てるのか?
やるしかないだろう。