あらすじ
罠美成夫(わなびなるお)は、ラノベ作家を志す無職の三十七歳。
今日もババア(お母さん)をパートに送り出すと、小説投稿サイトにシコシコと作品を書きはじめるのだった。
しかし、彼の作品には評価はつかず、PVもまるで増えない。
底辺作家である彼は、惨めさと現実を忘れるために酒の力を借りることにした。ストロングゼロをあおり上機嫌になった彼は、何かつまみになるものはないかと机の引き出しをあさると、そこには袋にはいったスルメイカが。喜んだ彼だったが、袋を剥くとき誤ってストロングゼロをスルメこぼしてしまう。
その瞬間、煙とともに謎の少女が出現した。
少女は自らを「二億年後の地球を支配しているイカの一匹」だと名のり、現代に来た目的を天才作家である成夫に会うためだと明かした。
彼女の言葉に気を良くした成夫は、自分の小説のどこが良かったかを訊ねる。
しかし少女の感想は、成夫の望むものではなかった。
馬鹿にされていると感じた成夫は、彼女を家から追い出すが、少女は去り際にもう一つの来訪の目的を告げる。
「現代でトラックに轢かれて転生したい」
自分の作品に感化されて、そんな馬鹿なことを…。
なんだか責任を感じた成夫は、彼女の自殺行為を止めようと奮闘するが……。