あらすじ
私、天音楓(あまね かえで)は、これまでずっと──家でも学校でも、「姉の劣化版」「出涸らし」として扱われてきた。
人並みの幸せを感じられたのは、亡きおばあちゃんと過ごした、あの短い日々だけ。
家では家族として認められず、学校では姉の眩しさにかき消される日々。
それでも私は、おばあちゃんと交わした約束を支えに、灰色の毎日を静かに生きてきた。
だけど──
「近いうちに学校生活が楽しくなる筈さ」
入学式前日、1人の男の子との出会いをきっかけに、長らく停滞していた私の時間がゆっくりと動き始める。
始めて出来た友達。
支えてくれる人たち。
そして、ゆっくりと芽生えていく恋心。
家族から抑圧され、誰も認めてくれない世界で、自分自身の心と向き合いながら、
少しずつ、自分だけの色を染め上げていく。
この物語は、"親"や"姉の影"に閉じ込められた私が
自分の色を取り戻し、幸せを掴むまでの──甘く、優しい恋物語。