あらすじ
嘘を見抜く魔法探偵が挑む、王都禁書庫の密室殺人事件
元宮廷魔術師レオン・グレイウィザードは、言葉の嘘を色で見分ける特殊能力「嘘視」を持つ探偵だ。相棒のアルフレッドと共に王都の裏通りで細々と探偵業を営んでいた彼のもとに、ある嵐の日、一人の少女が駆け込んできた。
「助けてください」——その言葉だけが、真っ白に輝いていた。
少女エリス・フィールドは王立禁書庫の見習い司書。朝、司書長のベルモントが密室で死んでいるのを発見したが、殺人の容疑をかけられてしまう。日没までに真犯人を見つけなければ、地下監獄送りが決定している。
しかし、エリスは重要な秘密を隠していた。彼女の正体は、かつてレオンを陥れた貴族の娘だったのだ。それでもレオンが事件を引き受けたのは、三年前の「魔術院爆発事故」で自分を追放に追い込んだ真の黒幕への復讐心からだった。
呪いの古書『ネクロノミコン』、完全密室、そして入り乱れる容疑者たち。副司書長マルクス、警備隊長ガロン、錬金術師セラフィナ、若き研究者オリヴァー。それぞれが殺害動機を抱えていた。
嘘視で真実を暴き、魔法トリックを解き明かせ。だが、この事件の背後には、王国を揺るがす巨大な陰謀が潜んでいる。