あらすじ

霧島零――かつて自らの手で母と姉兄を凍らせ、失った罪を背負う少年。
その胸には、贖罪と孤独が深く刻まれていた。
能力者は処罰の対象となるこの世界で、零もまた例外ではない。
だが、彼の前には同じように過去の重荷を背負った仲間たちが現れる。

養子として過去を捨てた桜庭彩。
能力を隠すがゆえに家族を奪われた炎堂燎。
そして、血統ゆえに守られる如月家の四兄弟――
冷徹な能力と正義心を併せ持つ四男・拓海を中心に、彼らは複雑な絆で結ばれていく。

しかし、能力は力であると同時に呪いでもある。
仲間を救うために力を振るえば、過去の罪や失ったものが再び心を締め付ける。
赤い閃光銃と未来覗きの術を駆使する拓海も、最愛の親友を失った過去に抗えず、その痛みを力に変えて戦うのだ。

物語は、巨大な怪物との壮絶な戦いと、兄弟の絆、そして仲間との信頼の中で展開される。
戦場で零は、自らの過去――凍らせてしまった家族の事実――を初めて告白する。
彩もまた、自分の村と花を滅ぼした過去を告白し、互いの贖罪を認め合うことで、初めて本当の意味で力を発揮することができる。

「犠牲」と「愛」、そして「贖罪」が交錯するこの物語は、能力者であることが罪とされる世界で、誰もが未来を掴むために戦う物語。
読者は、少年たちの葛藤と成長、そして血と涙に彩られた戦いの果てに、静かな希望を見出すことだろう。

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アルファポリス
アルファポリス2025/09/07
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