あらすじ
『ガリヴァー旅行記』(原題:Gulliver’s Travels)
旅の名は、ガリヴァー
帆を上げろ、風を抱け
世界の果ては、まだ見ぬ問い
小人の国では王よりも大きく
だが心は、細き縄に縛られた
「偉大さとは、力のことか?」
目線の高さが、問い返す
巨人の国では蟻のよう
姫の指が、そっと撫でる
「優しさは、上からも届くのか?」
小さき声が、巨き世界に響く
空飛ぶ島は理を唱え
地に足をつけぬ者たちの孤独
「知とは、地を離れてなお意味があるか?」
学びが空回る音がする
理性ある馬の国では
人の姿が、もっとも獣だった
「誇りとは、どこにある?」
蹄が示したのは、静けさと秩序
帰りついた祖国は
慣れ親しんだ狂気の海
「我は誰か、人間か?」
馬と語りたくなる夜が、続く
あとがきのような一節
世界を見た彼の目は
外に向いていたのか
それとも、内に沈んでいったのか
風刺とは刃
だが、愛なき刃では人は斬れぬ